5月に入りましたので、改めて弊社グループの近況報告と今後の展開についてお知らせします。(※社内SNS投稿したものを転載しています。)
☆基本方針:守りつつ攻める
前回お知らせしました『新型コロナウィルス(COVID19)の影響による経営対策と方針について』(2020/3/12)に記した通り、基本的な方針に変更はありません。
先般お知らせしました通り、会社業績はこのような状況下においても堅調に推移しています。みなさんの頑張りが数字になって出ていると思います。ありがとうございます。
◎2020年売上高の前年同月比、4ヶ月平均123%増
・前年同月比 1月 124% → 2月 115% → 3月 123% → 4月 131%
◎当年前月比は毎月複利で平均108%成長(年換算181%成長)
そうした一方で契約の途中解除という事案も4月には発生しました。顧客サイドでコロナウィルスによる経営環境の悪化と失注が要因でした。顧客からの丁寧な相談を受け、途中解除に応じました。今後、取引先で経営環境悪化が進むと、こうしたケースも出てくることもありますので、引き続き注視してゆきたいと思います。
直近の営業状況からの推測では、5月と6月も成長傾向です。引き続き安定的に成長続けたいと思います。
その他、新たな決定事項と対策をお知らせします。
■オフィスコストの削減
●渋谷本社ビル3Fフロアの閉鎖
●福岡オフィスの閉鎖
いずれも2020年7月末で閉鎖となります。オフィス解約によるコストメリットは全体支出の約2%です。
経営成績が上振れ傾向であり、削減金額を見ると解約しなくても良いように思いましたが、保守的に判断しました。その判断の後押しになったのは、リモートワークによる勤務の浸透と経営成績の上振れです。オフィス不要論が今後の社会でも活発化するのではないかと思われます。
福岡オフィスは今年1月にプレマーケティングとして7月末までの期間限定で出店したばかりでしたが、経済活動の長期停止により新規営業と物理的な移動の制限、採用活動もままならないことから、賃貸契約満了による一時撤退という早期決断をしました。何も成果を出すことなく終了となりました。申し訳ございません。
尚、渋谷本社ビルの5Fと6Fは今後も継続して使用します。5Fは既にリモートワーク出勤を想定した造作にしてありますので、引き続き座席も非固定のフリーアドレス、大型モニタによる会議など、効率的に活用してゆきたいと思います。
■新サービスWorkPodのローンチ正式決定
開発を継続しているWorkPodのローンチは2020年5月12日(大安)と決定しました。本格的な採用サイトを3分程度で作成が可能な自動CMSです。システム的には瞬時に構築できるのですが、ユーザーの文字入力に3分はかかるかなというところです。
プレマーケティングでは良い反響でしたので、発売開始後の事業の伸びに期待したいところです。
■雑感
◎創業以来、リモートワーク(在宅勤務)の併用もしていましたが、今回の件でほぼ全員が経験したことで、より浸透したように思われます。3.11の東日本大震災での経験を活かし「いつでも、どこでも仕事が出来る」環境を構築していたため、大きな混乱もなくスムーズにリモートワークによる働き方が機能している状況です。私個人的にはコロナ前と変わらない、いつもの日常という状況です。
◎関東での大規模地震対策の一環として本社機能分散するための札幌事業所でしたが、全国同時ダウンということで、改めて本社機能の冗長化という課題を考えました。場所やシステム(クラウドや仕組み)ではなく、一番は人材であるということに尽きます。人材が全て安全であれば会社も機能しうる。当たり前のことではありますが、再認識するきっかけとなりました。リモートワークを可能とする働き方は更に世の中にも浸透してゆくのではないかと思われます。
◎一般的には固定費であるオフィス費用をいかに変動費化するのか、行きついた結論が小規模ビルでのフロア毎の貸借、分散化でした。成長に合わせて拡張でき、縮小も出来る。過去の大型ワンフロアを貸借した経験で拡張は楽だけど縮小は大変だったことから、現在のような運用をしていましたが、今回の早期判断が出来たのもオフィス分散化のお陰でした。今後の事業拡大におけるオフィス増床については、以前お話したような郊外型サテライトオフィスとしての小規模オフィス展開を想定しています。引き続き効率的な経営を追求したいと思います。
◎景気が良いときは誰がどう経営しても経営成績に大きな差はありません。景気が悪いときこそ真価が問われます。景気が良いときにどれだけの準備をしてきたのか。歴史を振り返っても景気が良い時もあれば悪い時もあります。それぞれその時の様々な理由があり好不況が押し寄せています。天変地異と言われるように不慮の災難は常に起こりえます。備えあれば憂いなし。
◎私たちが生きているうちに今回のような災難はなかったのは事実です。焼け野原からの復興した日本。教科書で知る程度です。歴史は繰り返すという事実を信じるならば、コロナによるダメージから日本、世界も復興してゆくことでしょう。そうした時を見据えつつ、今出来ることをしっかりと毎日確実に進めてゆければと思います。
◎「暮らしを豊かに」(グループ経営ビジョン)
世の中が混乱する今、当たり前だった日常、普通の平穏な日々がいかに得がたいものであったのか、改めて認識された人たちも多いのではないかと思います。近現代においては戦後の混乱からの復興に始まり、数々の震災や苦難を乗り越えて現在の姿となった日本。先人達がそうであったように、私たちも今回の試練を乗り越えて次の世代に繋いでゆく。そうした未来のためにも、今をしっかりと生きてゆくことが望まれます。
かたや、個人主義的な風潮、自分さえ良ければ良いという刹那的な行動を取る人たちもある一定数いることも事実として明らかになっています。人は1人では生きてゆくことは出来ない。3.11の震災でもクローズアップされた、家族や社会との絆。今回も改めて私たちに突きつけられています。
◎「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」(リクルートの昔の社訓)
「心が変われば態度が変わる。態度が変われば習慣が変わる。 習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。」(ウィリアム・ジェームズ※哲学者・心理学者)とあるように、今回の一件は人々の心を変え、世の中が大きく変わるきっかけ、潮流を創り出したとも言えます。それをどの方向性に変えてゆくのか、良い方向性に私たちは変えてゆかなければなりません。「人間は心の持ち方を変えることによって、人生をも変える事が出来るということだ」(ウィリアム・ジェームズ)